2011年12月19日

山下和仁コンサート

昨日佐倉音楽ホールで山下和仁のコンサートに行ってきました。
650の席はほぼ満席(2階席はよく見えなかったのですが)。私は前から四番の列、右側の通路側でした。

舞台には譜面台が2台並べてあって、大きな台紙がそれに乗っています。暗譜では演奏しないようです。私も憶えていても楽譜は広げた方が安心して演奏できますね。
それと、開始時間が結構ルーズだったことが気に掛かりました。最初の開始と、休み時間後の再開。

1.ソナタ第1番「青い花」 藤家溪子
これは和仁との共同の世界観ですね。耳にざらつく付くような不協和音などは使っていないので、ちょっと聴く分には聴けるのですが、あのとりとめのなさは何だろう。シューベルトのオマージュというだけあって、いろいろな旋律が夫和人の楽器から紡がれて行くが、正直解らなかった。2楽章でのあの遅さ…、異常な集中力。もう山下和仁ワールド全開。3楽章・4楽章はそれでも親しみやすかった。

−休憩−

2.アメイジング・グレイス(スコットランド民謡 / 藤家溪子編)
どこか中東当たりをうろついているような伴奏。次にこれこそが藤家なのだろうという旋律の合間に、アメイジング・グレイスが聞こえる…。
この演奏、細君は「これはアメージンググレースじゃないよ!」と言っておりました。そうです。山下・藤家の曲です。

3.愛の挨拶( E. エルガー / 山下光鶴編曲)
長男の編曲した作品。これは安心して聴けるだろうと思いましたが、そうは問屋が卸さない。なんという低速だ!これも「愛の挨拶」ではなく「和仁・光鶴」の曲でした。

4.寂夜(藤家溪子)
いやあ、こうも和仁・藤家コスモを広げるとは…。シェーンベルクの「浄夜」さながらです。

5.無伴奏チェロ組曲第1番BWV1007(J.S.バッハ / 山下和仁編曲)
チェロ組曲一番のプレリュードの最後の部分にさしかかったところで、4弦が切れてしまいました。しかし、音楽は止めずに最後の和音まで弾いてくれました。そして、弦交換のため袖に引っ込みました。しばしの休憩時間(汗)。再び出てきて、プレリュードの最初から弾いてくれました。しかし残念ながら集中力が途絶えたか、最後のジーグまでミスが散見されました。しかし、バッハは偉大なバッハであった。

全体的に、何という集中力だろう!もの凄いです。でないとあのピアニシモは出せない。テンポがとてもとてもゆっくりだった曲が多い(勿論速い曲もありますが)。若いときのあの超高速弾きは全く影を潜め、その償いとばかりにゆっくりしたテンポ設定なのか、と感じてしまいました。

アンコールにも何度も出てきて、2曲ほどプレゼントして下さいました。2曲ともソルの練習曲を異常な遅さのテンポで弾かれました。最後のアンコール、セゴビアの20の練習曲で言う「14番」、これが一番良かったかな。知り合いは涙が出てきて止まらなかったそうです。短調になって、旋律が1弦で12フレットまで上って行く”デクレッシェンド”で、12フレットの音は聴こえたかな…というピアニシモ!。

とにもかくにも、これが「山下和仁の宇宙!!」(もうギターではない!)でした。

そめ
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2011年12月09日

能力向上

自分の能力を上げる ギター練習版

わたしはあるデザイン関係のメールマガジンを読んでいるのですが、最近の記事に「デザインクオリテイを短期間であげる方法」という記事が掲載されていました。これはギター演奏にも同じ事が言えるぞ、と思いパクってギター練習版に書き換えました。許してくれるよね?

1.最高の演奏を聴く。
『こういうレベルの所を目指している』ことを、自分の中ではっきりさせるためにも、とにかく最高レベルの演奏を聴くようにしましょう。
クラシックギターの曲でも良いですが、できるだけいろいろなジャンルの演奏を聴きましょう。
で、どの演奏が『最高』なの?と言う方は、現代ギターを買いましょう。そこにお勧めCDのページがあります。また、「音楽の友」もクラシック界全般の情報が得られます。読むのが大変ですが。これもお勧めCDの欄があった筈です。
また、書籍でも「この演奏100ベスト」のような本が出版されているので、買って読むのも一つの方法です。
AMAZONで購入するとき、そのCDの評価が書かれていますので、これも参考になります。
インターネットで評判を検索するのはお勧めできません。いろいろな事が書かれていて、判断が出来なくなります。その演奏を毛嫌いする人も書いているわけですから。
 まぁ、生演奏が1番ですね.定評のある方の演奏を聴きに行きましょう。
ここで、目標の曲・演奏を決めたとしましょう。その演奏のCDも手に入れて,じっくり聞いた。


2.最高の演奏と自分の演奏を比べてその差を認める。
私たちのレベルですと、プロの演奏とはとてもじゃないが、どれだけ差があるかも判らない!かも知れませんね。でも、勝手にチャレンジするのは自由ですよ!


3.そしてその差を縮める。
『プロと自分の演奏の間にある隙間を埋めて行く作業』です。
できれば、自分の演奏を録音して、CDと聞き比べて下さい。あまりの違いに愕然とします。
それは当たり前。でも比べて下さい。
まず、物理的なモノが違います。指の動く速さとか、独立性等です。これは今は比べられません。基礎練習の度合いが違いすぎます。1.で目標の曲・演奏を決めるのですが、今ご自分の持っているテクニックと、『あまりに違いすぎる曲』は選ばないで下さい。この先は、目標の曲は指が動く条件で書きますので。
 さて、聞き比べて『一体なにが違うのか』考えてみます。
でも考えるだけでは足りません。ただ考えるだけでは得られない情報を得るために、演奏を『真似て』みて下さい。
 そっくりな響き、そっくりな音量操作…。音色は真似するのが難しいが、音色変化を真似する。ワンフレーズづつ、ゆっくり時間を掛けて真似して下さい。真似できたら、自分とどう違うかも判りますよね。で、どうしてだろうと再び考えるのです。このとき「指が動かないから」と言ってはいけません。この言葉は『練習するのがいやだ』と聞こえます。また、動かないなら動くようなゆっくりテンポで真似をしましょう。メカニカルでない部分を、考えて理論武装するのです。

レッスン中に「なぜそう弾くのです?」ときくと「その方がかっこいい」とか「○○さんの演奏がそうだったから」という返事が実に多い!今は真似っこするのが目的だから後者の意見は良いとして、まえの「かっこいい」という所です。突っ込んで「どう格好いい」のか「なぜ格好いい!と思うのか」と聞くと返事が出来ません。「このクレッシェンドの部分が、静かなところから、次のわくわくするメロディーを上手く導き出しているのが格好いい!」と説明して欲しいわけです。
真似して、どうしてだろうと考えることにより、そういうことが自然と判ってくるのです!

そめ
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